中国の「月の裏」への着陸計画、ついに幕開け 通信中継衛星打ち上げ

中国の「月の裏」への着陸計画、ついに幕開け 通信中継衛星打ち上げ。今回の打ち上げを中国当局はそれほど強調していないが、重要な意義のあるこの打ち上げに、外国メディアも幅広く注目している…

タグ:通信 中継 衛星 鵲橋号 

発信時間:2018-05-23 13:58:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

なぜ月の裏側を選んだか


长征四号丙火箭助“鹊桥”连地月



 嫦娥4号はなぜ月の裏側を選んで着陸するのか。世界ではこれまで、探査機の月の裏側への衝突を含め約132回の月探査活動が行われてきた。だが探査機が月の裏側に軟着陸したことは一度もない。


 計画によると、鵲橋号の打ち上げを経て、中国は下半期、嫦娥4号探査機を打ち上げる。同機は月の南極付近のエイトケン盆地に降下する。航天科技集団科学技術委員会の包為民主任によると、過去の月探査任務はいくつかの局部的な地域を探査したにすぎなかった。月の裏側では、月の表側では得られなかったデータが見つかる可能性がある。月の南極付近にあるエイトケン盆地は年代が古く、月の初期段階の多くの情報が含まれていると考えられる。


 中国空間技術研究院の厖之浩研究員によると、月の裏側への理解を深めることは、月の起源と変遷の研究、月の地質や資源状況の調査などに重要な意義を持っている。月の裏側は、地球からの各種の無線の干渉信号を遮蔽でき、地上や地球付近の宇宙では解析できない電磁信号を観測することができ、恒星の起源や星雲の変化の研究で、重要な天文学的成果を上げられる可能性がある。厖研究員によると、月の裏側の独特な無線環境を利用し、低周波電波天文観測を展開すれば、太陽風の衝撃波、コロナ質量放出、高エネルギー電子ビームの産出メカニズムなどの面での独自の成果を期待でき、今後の宇宙の「黒暗時代」と「夜明けの時代」の探索に土台を築くことができる。


<   1   2   3   >  


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで