「革新駆動型発展――国家科学技術成果転移転化モデル区の全力建設」をテーマとした閔行科学技術祭が2018年5月19日、閔行区の上海文化創意産業パークで盛大に開幕した。爾智機器人(上海)有限公司は「2018閔行十大科技起業新鋭賞」を受賞し、温中蒙会長は上海浦江人才計画に選ばれた。90年代生まれ山東省出身の温中蒙氏はこのほど、中国網のインタビューに応じ、8年前のフランス留学と帰国後の起業の経験について語り、「留学の5年間で多くのことを収穫し、改善されていく国内の起業環境は帰国を選択した大きな要因」と話した。
温中蒙氏は2010年にハルビン工業大学の本科を卒業後、フランス国立科学研究センター(CNRS)傘下の実験室で複数の電気機械器具の前期先行的研究プロジェクトと企業関連の課題に参加し、科学研究と実践を並行し、帰国後の起業の基礎を作った。
2015年11月末、温中蒙氏は帰国して起業した。彼は3カ月かけて長江デルタ地区の複数の工場を訪問し、2016年12月に会社の登録手続きを開始し、5月に営業許可証を取得、8月に初回融資を受けた。温中蒙氏は、「短期間で起業し、融資を受けるのに、国内の良好な起業投資環境と各地政府の積極的な支援は欠かせない。弊社は設立以降、約5000万元のベンチャー投資を受け、珠海の工場も現地政府の資金と工場の支援を受けた」と話した。
近年、中国のロボット産業は急発展し、産業用ロボットは製造業において人気の投資先になり、企業のモデル転換・アップグレードの重要な方向になっている。そのほか、AI技術の飛躍、コア部品のコスト低下、先駆的製品の登場はスマートサービスロボットの台頭を牽引した。