地形が悪い
豪雨による地質災害で多くの死者と行方不明者が出た。
日本の国土面積の約3分の1は山である。元国土交通省官僚で砂防・地すべり技術センター専務理事の大野宏之氏は、「日本の地質構造は脆く、土砂崩れや土石流が発生しやすい。山の斜面または山の麓の浸水しやすい平地に建っている家屋も多く、山崩れや山津波などの危険がある」と述べた。
中国社会科学院世界経済・政治研究所で日本研究を行う陳哲博士は新華社に対し、「数十年に一度の豪雨で山崩れが発生し、大量の土砂が流れ、住民は逃げ遅れた。家の中に隠れても、場所が悪ければ埋れてしまう」と話した。
同様に被害が深刻だった広島県熊野町、広島市安芸区などでも大規模な土砂崩れが発生し、数十人の死者と行方不明者が出た。
日本の多くの住宅は木造で、地震に強いが洪水や土砂崩れには弱い。日本消防庁の大まかな統計によると、10日午前までに347棟の民家が全壊または一部崩壊し、9868棟の民家が水没した。