米記者が中日韓露の高速鉄道を比較 中国は最も速い

米記者が中日韓露の高速鉄道を比較 中国は最も速い。

タグ:高速鉄道

発信時間:2018-07-14 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

文:ハリソン・ジェイコブス


 国際記者として先日、中日韓露を訪れ、4国の高速鉄道を体験した。どの国の高速鉄道が最も優れているか、比較して見た。


 1つ目は車両。


    中国の高速鉄道はここ十数年で発展したため、車両は新しい。2017年、中国は最新型の「復興号」を自主開発した。日本の新幹線車両は1964年に導入されたが、車両を絶えずグレードアップし、高速鉄道技術は日本の主な輸出品の1つになっている。韓国の高速鉄道は2004年に運営を開始した。最初はフランスのアルストムと共同開発し、近年は自国の車両を開発している。ロシアの高速鉄道は2009年に運営を開始し、ドイツのシーメンスの技術を採用している。


 2つ目は駅。


     中国の多くの高速鉄道駅は空港のようである。私が行った中国の多くの駅が地下鉄と接続し、乗り継ぎが便利になっている。日本では東京・大阪間の新幹線に乗った。東京駅は豪華で歴史的な意味を持つが、中国の駅ほど近代的ではない。韓国ではソウル・釜山間の高速鉄道に乗った。2つの駅は清潔で移動しやすいが、特別な点はなく、大型ショッピングモールのようである。ロシアではモスクワ・サンクトペテルブルク間のSAPSAN高速列車に乗った。モスクワの駅は外観は綺麗だが、中はサンクトペテルブルクと同様にうす暗く混雑している。


 3つ目は乗車率。


   2016年の中国高速鉄道網の利用者は延べ30億人、乗車率は年間10%の速さで上昇している。中国全土の高速鉄道営業距離は1万5500マイル。最初の高速鉄道が開通したのは2008年になってからであるため、この数字に印象を覚えた。新幹線のカバー範囲は広く、日本の人口の約37%を占める。韓国の高速鉄道網は4路線を本線とし、さらに多くの路線が計画中。高速鉄道網カバー率が人口の約45%を占める点が最も印象的である。ロシアの高速鉄道はサンクトペテルブルクとモスクワ、ニジニ・ノヴゴロドをつなぐ1本だけで、移動時間は8時間。


 4つ目は乗車券の購入。


    中国で、外国人はインターネットで購入して自分で受け取らなければいけない。さらに、事前に購入し、人気のある路線だとすぐに完売する。日本もネット購入でき、主要路線は本数が多いため買えないことを心配する必要はない。韓国も似ている。ロシアは、ネット購入の場合は2倍の料金がかかることもあるため注意が必要である。


 5つ目は車内空間。


    中国の高速哲郎の内部は飛行機の客室のようである。日本の新幹線車両も中国と似ている。韓国の車両はやや狭くて古い。ロシアの車両は4国の中で最も良い。


 6つ目は座席。


    中国の高速鉄道の座席は広くて快適で、足を伸ばすスペースもあって良い。日本の新幹線も似ているが、座席がやや硬い。韓国の高速車両の座席はやや狭い。ロシアの高速車両の座席も広く、快適に眠れる。


 7つ目は車内食。


    中国の高速鉄道の一部には食堂車があり、包装された電子レンジで加熱するだけで食べられるものを提供している。乗務員はカートを押してスナック、果物、飲み物などを販売する。新幹線の食品は種類が少なく、飲み物、スナック、インスタント麺しかない。韓国の高速鉄道は移動時間が短いため食べ物をほとんど提供しない。ロシアの高速鉄道の食べ物は最も良く、エコノミー席ではコーヒー、ソフトドリンク、サンドイッチを提供する。


 8つ目は速度。


    中国の高速鉄道は時速350キロに達し、通常速度は307キロ。新たに開発された「復興号」は時速400キロに達する。新幹線の最高時速は320キロで、一部の路線はやや遅い。韓国の高速鉄道の最高時速は350キロ、運行時速は300キロ。ロシアの高速鉄道は時速250キロだが、350キロにグレードアップできる。


 どの国の高速鉄道が最も良かったか。個人的には中国の列車は最も早くて新しいと感じた。中国の高速鉄道は最先端技術を用いた車両、綺麗な駅、印象的な鉄道網で優っているが、検札と食品の選択に改善の余地がある。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年7月14日


 

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