選手「認められたい」
選手だけでなく、eスポーツ競技そのものも奇跡を作り出した。eスポーツは近年、スポーツと繋がり、アジア競技大会だけでなく国際オリンピック委員会からも競技として認められている。オリンピック種目になるのも時間の問題かもしれない。
eスポーツ産業は急発展しているが、選手が期待するのは認められることである。
eスポーツ業界に入ったばかりの頃について、李托氏は「家族から反対されると思い、母親に内緒で武漢に行った。当時はお金を稼ぎに行くと言った。その後、母親がインターネット上で頻繁に目にし、ようやく認め、応援してくれるようになった。eスポーツは多くの人に認められなければ低レベルのことと思われ、その道を行く人の自信喪失につながる」と語った。
多くの人が、eスポーツとゲームは同じものだと考えている。しかし李托氏は、ゲームはeスポーツに含まれないとの見解を示す。「多くの人がeスポーツを誤解している。実はゲームは暇つぶしのためで、対戦するものもある。暇つぶしのためのゲームをeスポーツの一種とみなす人もいるが、全く異なるもの」と李托氏。
ほかのスポーツ競技と同様に、プロのeスポーツ選手も毎日十数時間の特訓を受け、業界トップに立てる人は一握りである。李托氏は、ある程度の才能だけでなく、努力も必要で、負けん気が強く向上心があり、苦労する心の準備ができている人がプロ選手になれると話した。
張宇辰氏は、「eスポーツ業界に入ったのは興味があったためだが、時間が経つとつまらないと思いがち。競技が激しくなり、努力が必要になり、より多くの時間と精力を投じる原動力になった」と述べた。
同日の出陣式で、王添龍選手は最も大きな完成を浴びた。しかし選手の認知度について、王添龍選手は「eスポーツ業界は残酷。世代交代が速く、思考し、強くなり続ける必要がある」と冷静に分析し、「多くのeスポーツ選手が残酷と感じておらず、努力せず闘志を失っている。プロ選手としての素養、道徳、態度は非常に重要で、全てが基準に達してはじめてプロの大会に出場し、長いプロ生涯を送れる」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年8月15日