バンコク市中心部にある高級マンションの前で、不動産業顧問を行う尤哈猜さんは、「このマンションは2棟、599戸あり、その半分近くの購入者が中国人」と明かした。数年前、ここは「日本人の天下」だったという。また、「不動産業に8年携わるが、中国人のバンコク不動産ニーズが高まっていることを実感している。中国人購入者の多くが市街地の新築マンション、高級で丁寧に内装された物件を購入する。このような部屋は貸し出しやすい。他の国の購入者と比べて、中国人は豪快に現金で一括払いする傾向にある」と話した。
国際投資により不動産バブルリスクが高まる
タイメディアは先日、UBSグローバル不動産マネージャーのクラウディオ・サプテッリ氏の言葉を引用し、世界の一部大都市の不動産の安価融資モデルと市場上昇期待が合わさり、不動産評価価格が高くなり、不動産バブルが発生しやすくなっていると伝えた。UBSの報告は、国際投資ニーズが激増すれば現地住民の購入ニーズを上回り、世界の大都市の不動産価格を押し上げる力になり、これらの都市の不動産バブルのリスクにもつながると指摘。
バンコクなどのタイの人気都市の不動産が中国人に注目されている現象について、中国商務部研究院国際市場研究所の白明副所長は20日、記者に以下のように述べた。個人投資家のタイでの不動産購入には多くのリスクがある。2017年初め、中国国家外貨管理局は公民の外貨両替目的を規制し、海外での不動産購入への使用を禁止した。関連政策は、公民の海外での不動産投資を奨励せず、さらには規制までしている。まず、盲目的な投資を避け、公民の利益を保証するためである。公民の海外での不動産購入において、情報や現地の法律知識の不足などの問題が存在し、問題が発生すれば権利を保護することは難しい。また、国も虚偽の投資を避けるため、資本の流出やマネーロンダリングなどを防止している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年8月22日