ウェブサイト「TechRadar」が8月29日に統計データを引用して伝えたところによると、今年の旅行者は約40億人になる見通しで、国際航空運送協会は2036年にこの数字は倍になると予想した。出入国の効率を上げるため、多くの空港が自動チェックインシステムを導入している。バイオメトリック認証技術に基づく顔認証の応用が進むにつれ、将来的にパスポートが必要なくなる可能性もある。
旅行は現代人にとって生活の一部であり、効率を上げるため、自動チェックインシステムや自動荷物預け機が登場し、搭乗手続き方法を大きく変えている。伝統的な窓口での手続きと比べて、機械を使った手続きは待ち時間を30分短縮できる。
デジタルセキュリティ会社ジェムアルトのマーケティング旅行・国境部門責任者のノラ・ブロームフィールド氏は将来の手続き方法について、「空港の混雑を避けるには人の流れをスムーズにすることが重要。各種のハイビジョンビデオカメラは旅行開始時に全乗客の身分を認証し、荷物の預け入れ、セキュリティチェック、搭乗まで全行程をスムーズにできる。虹彩と指紋も使用できるが、顔認証と比べると不便。顔認証のメリットはまず非侵襲的な技術である点で、柔軟に使用できる」と話した。
顔認証はまだパスポートの代わりにならないが、新技術の応用により紙の身分証はそれほど重要ではなくなっている。イギリス・ロンドンのヒースロー空港第5ターミナルには、ブリティッシュ・エアウェイズが国内線向けに設置した3台の自動チェックイン機があり、乗客は搭乗券のコードを読み取り、顔認証で搭乗できる。