9日付香港紙『南華早報』は「変化中の中国、環境保護と地球にやさしい贅沢な暮らし」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。
中国でプロジェクトを手がけ20年になる、サンフランシスコ出身の景観デザイナーであるスレイニー氏は、中国の「変化の弧」に注意している。人口密集都市では依然として、出来る限り多くの住民を収容できる住宅がデザインされている。しかしより多くの開発プロジェクトはその逆を行っており、デザイナーも緑を導入しようと模索している。
巨大な建築プロジェクトが中国各地で建設され続けているが、中国の住宅開発業者は国際的な景観の慣例を研究し、自然の要素を空間に融合させることを考えている。緑あふれる庭園、壮観で美しい噴水、あるいは沈思黙考できる園林など。この中国で日増しに成長する中産階級をターゲットとする高級開発プロジェクトは、クラブやプールに限られない、レジャー施設の需要を持っている。
大連市の某住宅プロジェクト内には、イチョウの林と伝統的なフランスの庭園がある。庭園に広い空間を割くのは主に豪華な不動産プロジェクトに集中しているが、中国の不動産プロジェクトは緑の概念を広く取り入れるようになった。業界関係者は「消費者の需要がこの流れを促進している。緑をデザインに取り入れることは、購入者を集めるため不可欠な措置だ」と指摘した。多くの開発業者が高品質のデザインを重視するに伴い、「高級住宅」に関する理念も変化し続ける。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年9月10日