浙江省の南黄古道のゴミ拾い活動(資料写真)
今年の9月15日は33年目の「国際海岸クリーンアップデー」であり、150カ国が共同発起した初の国際クリーンアップデーでもある。世界がゴミ問題に注目しているが、ここでは中国に目を向けよう。ビーチ、観光地、山野、高原、都市において、余った時間にボランティアでゴミ拾いする人が増えている。また多くの民間組織が人々の大規模かつ科学的なゴミ拾いを促している。あるボランティアは「行動は言葉よりも力がある。ゴミ拾いも流行になりうる」と話した。
ゴミ拾いから
毎月の3週目になると、蘇州市の霊白山でゴミ拾いをする人を目にすることができる。彼らは石段に捨てられた果物の皮や紙くず、石段付近の草むらにあるプラスチックゴミを拾う。この5年間続く山の美化活動は、ある屋外運動の経験から始まった。13人の屋外運動愛好家が2013年11月に杭州市で登山を楽しもうとしたが、目にしたのは美しい自然風景ではなく色とりどりのゴミだった。彼らは一路、大自然の恵みを享受する一方の人々は、環境のために何かすべきではと考えていた。彼らはその後、山のゴミ拾い活動を行い、2015年に「ゴミ拾い中国」プロジェクトを開始した。人々が身近なゴミ問題に注目し、ゴミ拾いと公益を心がけることに期待している。
科学技術を利用
微信を使い、中国が開発した「拾星地図」アプリを開くと、「ゴミ地図」には全国のゴミの山、身近にあるゴミが表示される。これらのゴミが地図で赤く表示されている場合、処理される可能性があるということになる。すでに416カ所のゴミの山が地図に表示されており、5408人がその処理に加わっている。
発生源から対策
ゴミ問題は各方面に関わるため、社会全体が協力し解消する必要がある。公益組織は国際クリーンアップデーに全国の大型社会公益組織、学校、観光地、企業、コミュニティなどと連携し、9月15日のゴミ拾い活動に参加するよう呼びかけている。
都市部のゴミ分別は、住民の環境保護意識を高める効果的な措置だ。上海愛芬環保の創設者である宋慧氏は「都市部の一般公民である私たちが、毎日自分が生んだゴミを処理することは、非常に理想的な環境保護活動だ。ゴミ分別は人々の日常生活と密接に関わっており、毎日実践できる環境保護活動だ」と述べた。
2017年末現在、愛芬環保は上海の273の団地でゴミ分別活動を展開し、約15万人を網羅している。各団地の3−8割の住民がゴミ分別に参加し、埋め捨て・焼却処理されるゴミを30−70%減らした。資源のリサイクルを促進し、ゴミによる環境汚染を防止した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年9月11日