今年の宇宙事業は見所満載 各国が月上陸を予定

今年の宇宙事業は見所満載 各国が月上陸を予定。月にはヘリウム3などの豊富な戦略性鉱産物資源があるほか、有人火星上陸の理想的な中継基地でもある。そのため欧州、日本、中国、インドなどが相次いで自国の月探査計画を発表した…

タグ:月探査機 嫦娥4号 鉱産物 資源

発信時間:2019-01-06 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 過ぎ去ったばかりの2018年に、世界では114回の打ち上げが行われ、過去30年間の最多記録をつけた。米WIRED(電子版)は1日、このような宇宙事業のピークは2019年も続くと伝えた。中国の宇宙事業専門家の厖之浩氏は1日、環球時報の記者に「打ち上げ回数が多いほか、今年の世界の宇宙事業は重量級の任務が多い」と話した。


 各国が月探査計画を展開


 WIREDは1日、次のように伝えた。2018年には世界で驚異的な100回以上の打ち上げが行われたが、2019年も同じ程度行われることになる。2019年の宇宙事業は、多くの人類史上初を記録する。1日には米国の無人探査機「ニュー・ホライズンズ」が13年間の長距離飛行を経て、太陽系で知られている最も遠いカイパーベルトを訪れた。これは太陽系の変化の過程を全面的に明らかにする最新の探査情報をもたらす。


 米フォーブス(電子版)は、2019年1月には打ち上げが相次ぎ、月だけでも地球からの来客を2回受け入れることになると伝えた。これは人類の月探査の歴史における2つの「初」を記録する。中国の月探査機「嫦娥4号」が1月上旬にフォン・カルマン・クレーターに軟着陸し、巡回を行う予定だ。人類が月裏側に着陸するのはこれが初だ。インドも自国の2回目となる月探査活動を展開する。1月31日に打ち上げを予定している月探査機「チャンドラヤーン2号」は、初めて月の南極を訪問することになる。『ザ・タイムズ・オブ・インディア』は1日、「これはインド宇宙研究機関による今年の最も重要な宇宙任務だ。同機関は本年度中に11回の打ち上げを予定しており、昨年の7回を上回る」と伝えた。


 月は今年、他にも来客を迎える。米サイトは1日、イスラエルの民間団体「SpaceIL」が2月、米スペースXの「ファルコン9」ロケットを使い月探査機を打ち上げ、4月に月の「静かの海」に着陸させる予定と伝えた。報道によると、中国の月探査機「嫦娥5号」が2019年末に月に上陸する可能性がある。米Sky & Telescope誌(電子版)によると、ドイツ、米国、インドなどの各国の民間団体も、2019年に月探査機を打ち上げる計画を立てている。


 各国が2019年に集中的に月探査計画を開始することについて、厖氏は次のように説明した。これにはいくつかの偶然があるが、各国の経済・技術が一定段階に発展した必然的な結果でもある。冷戦中、米ソがけん引した最初の月探査ブームは政治目的が中心だった。そのため1976年以降になると、この赤字覚悟の月探査事業は長期的な停滞に陥った。しかし技術の更新に伴い、1990年代より科学研究や月資源開発などの各種要素が総合的に働き、各国で新たな月探査ブームを形成した。月にはヘリウム3などの豊富な戦略性鉱産物資源があるほか、有人火星上陸の理想的な中継基地でもある。そのため欧州、日本、中国、インドなどが相次いで自国の月探査計画を発表した。


 太陽系の奥深くを探査


 2019年は人類が太陽系の奥深くを探査する年になる。フォーブス(電子版)は、「ニュー・ホライズンズ」が年初に太陽系の最も遠いエリアを訪れたほか、太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」 が4月4日に太陽から2480万キロまで、毎秒95キロのペースで接近すると伝えた。9月1日と12月26日には同じように太陽に接近する2度の機会を手にする。太陽の運行メカニズムを解明し、人類が太陽風などの宇宙気象を予報する能力を高めることに期待できる。


 また1月より火星探査機「インサイト」が火星の表面で掘削を行い、設備を設置する。木星探査機「ジュノー」は2019年に木星を5回近距離飛行する。日本の探査機「はやぶさ2」は年内に小惑星「りゅうぐう」の探査任務を終了し、かつりゅうぐうで集めたサンプルを持ち2020年に地球に帰還する。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年1月6日 

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで