民航出行データ研究センターはこのほど、『2019年民航個人客春運旅行予測報告』を発表した。報告によると、春運(春節帰省ラッシュ)が近づくにつれて航空券の予約意欲が高まり、一部便のエコノミークラスの正価チケットは完売している。乗り継ぎで利用する場合、航空券の平均価格は最大65%安くなる。そのほか、「リターン春運路線」の予約数は3割に迫り、地方または旅行で春節を迎える人も多い。
春運の航空券予約意欲が高まり、春運のラッシュが現れ始めている。往路は春節2日前の旧暦12月29日(2月3日)がピーク、復路は1月11日(2月15日)と1月18日(2月22日)がピークとなる。
『旅行予測報告』によると、大都市から中小都市に向かう便の予約日数は比較的早く、深セン・海口直行便は平均49日早い。大都市から小都市に向かう便は便数が少ないため、航空券は入手が難しく、地方出身者が集中する都市から中小都市に向かう便はさらに入手困難となっている。「去哪児網」の航空券予約状況を見ると、春節前1週間の深セン・海口の一部便のエコノミークラスの正価チケットは完売している。また、北京・佳木斯の多くの便も入手困難となっている。
『旅行予測報告』によると、春運期間、乗り継ぎで帰省する人が増えている。統計を見ると、往路で乗継便が最も人気がある都市は西安、北京、昆明、復路は北京、成都、上海。乗り継ぎは航空券が入手しやすいだけでなく、平均価格も直航便より安い。北京発・ラサ経由・西安着の便の平均価格は直航便より65%安い。北京発・ラサ経由・西安着の便の平均価格は直航便より65%安い。一線都市に向かう旅行者は周辺の空港で乗り継ぐのもよいだろう。春運ピークの北京・上海・広州・深センなどの人気都市の周辺空港の利用者は少なく、価格も安い。
旅行ニーズの多様化、個性化が進むにつれ、春節に旅行することは新たな風習になっている。『旅行予測報告』によると、航空券予約状況では、春運期間に故郷を目的地とする利用者は全体のわずか48%で、52%が別の場所に向かう。海外旅行のほか、国内の人気観光都市を目的地にする人の増加が目立つ。
国際および・香港・マカオ・台湾地区では、バンコク、東京、台湾、香港、ソウルなどが春節の人気の目的地になっている。また、一部のマイナーな目的地の人気も上がり、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、セルビア、ウズベキスタンなどの「一帯一路」沿線国に行く人が大幅に増加。中国民航大学航空経済研究所の李暁津所長は、「一帯一路」提唱の実施後、ビザの便宜性、直通便の開通および輸送力の増加に伴い海外旅行が便利になり、これも春節期間の「一帯一路」沿線国のマイナーな目的地旅行者の増加を促進していると話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年1月12日