第13期全国人民代表大会第2回会議の休会日となった3月11日早朝、全人代代表で無錫市人民医院副院長・中日友好医院肺移植科主任の陳静瑜氏は滞在地を離れて中日友好医院に来た。ここでは肺移植手術を受ける2人の患者が彼を待っていた。
2人の患者の肺移植手術を同時進行
1人は49歳、もう1人は71歳の肺線維症の患者で、ともに片方の肺移植手術を行う。10時5分にドナーが到着した。肺を2人の患者に1つずつ移植する。臓器移植手術の成功率は、臓器がドナーを離れてからの時間と密接に関わっている。肺を迅速に患者に移植するため、手術チームは2人の患者の移植手術を同時に行うことを決めた。
10時30分頃、手術が始まった。
今回の全人代開幕後、陳静瑜氏が手術を行うのは2回目となる。肺移植の専門家である陳静瑜氏は近年、全国両会の合間に手術台に立つことも多い。
11時32分、陳静瑜氏は1人目の手術を終え、早足で2人目の患者が待つ手術室に向かった。到着するとすぐに看護師にサポートされて手術着を着替えた。
3時間に及ぶ手術