11時30分、手術室の扉が開き、49歳患者の石さんがストレッチャーに乗って出てきた。しかし、その後ろに陳静瑜氏の姿はない。看護師は、「石さんの手術は順調だった。陳静瑜先生は70代の患者の手術をしている」と話した。13時26分、2人目の手術が終わった。
2時間後の13時30分頃、手術室の扉がまた開き、陳静瑜氏がようやく出てきた。彼は手術着と手術帽をつけたままで、汗だくだった。
13時32分、2人目の手術を終えた陳静瑜氏は1人目の患者の様子を見にICUに行き、同僚に術後回復処置を頼んだ。こうして、同時進行した2人の肺移植手術を無事に終えた。この時、ドナー到着から180分が経過していた。
13時48分、陳静瑜氏は病院の食堂でようやく昼食をとった。2人の患者の手術を3時間で行ったことに対し、「手術に習熟した。以前は片方の肺移植手術に6時間かかっていたが、現在は3時間ほどになった」と満足げに話した。
「大手術の後に一番したいことは何か」という記者の質問に対し、陳静瑜氏は「一番したいことは、水を飲むこと」と答えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月12日