潜水深度は深海調査能力の象徴の1つであり、深海潜水艇の国産化レベルと運行能力の向上は深海調査能力を保証する鍵となる。中国2隻目の深海有人潜水艇である4500メートル級の「深海勇士」号の開発目標は、「蛟龍」号の研究開発と海上試験を基礎に、中国の大深度潜水艇のコア技術とコアパーツの国産化、機能化、シリーズ化を推し進め、深海技術関連産業の発展を牽引することである。
2018年、「深海勇士」号は87回の潜水任務を遂行し、米「アルビン」号の2018年度の潜水回数を上回り、中国潜水艇の年度潜水回数の記録も塗り替えた。2019年2月23日、「深海勇士」号は中央インド洋海嶺の熱水噴出域で150回目の潜水任務を遂行。経費で計算すると、4500メートル級有人潜水艇の国産化率は95%に達し、コストの大幅削減、コストパフォーマンス向上を実現した。
2020年、1万メートル級有人潜水艇が試験を終えて使用を開始し、新たな「中国深度」を切り開き、中国の海洋調査能力と研究レベルをさらに引き上げる見通し。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月13日