都市化は多くの人の婚姻意欲を受動的に低下させ、晩婚も婚姻率を下げている。
婚姻率の原因の1つに晩婚がある。これは初婚時期を遅らせる。メディアが伝えた統計によると、2013年以降、婚姻届出者の最多年齢層は20~24歳から25~29歳に変化している。婚姻年齢の上昇は各年の婚姻率の低下に現れている。
晩婚の直接的要因は教育年齢の上昇で、これも都市化によるものである。本科卒業は23歳前後で、大学院に行けば卒業時には26歳になっている。大学院に行く人は少ないが、本科の教育を受ける人は大幅に増加した。
1977年の中国の本科合格者は27万人で、20年後の97年には100万人にしか増加していない。1988年の大学募集拡大計画の実施後、本科卒業生は急増し、2015年には700万人という驚異的な数に達した。本科卒業生の比率は同年齢の20%を占めると推算でき、これが婚姻年齢の上昇につながったことは明らかである。
しかも、若者は都市で奮闘し、仕事が忙しくて時間に余裕がなく、恋愛をしている暇はない。恋愛をしなければ、結婚はもっと遠い。そのほか、都市化は婚姻における双方の経済面の圧力も高め、高い不動産価格は多くの若者の婚姻意欲を低下させた。さらに、結婚は出産も意味し、出産・育児面の支出も一種の負担である。そのため、都市化は婚姻の自由を無くさせたとも言える。