中国、ボーイング737MAXの調達を停止か

中国、ボーイング737MAXの調達を停止か。ボーイングは中米通商合意により大規模な受注を獲得する可能性があったが、いまやこれに暗い影が差している…

タグ:ボーイング 航空 737 MAX 貿易 戦争

発信時間:2019-03-22 15:04:31 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 ブルームバーグは「中国がボーイングにとって確かな脅威に」と題した20日の記事で、次のように報じた。


 ボーイングは毎年、中国から巨額の利益を手にする。本来であれば、貿易戦争から大きな影響を受ける米国企業だが、現状を見る限り関税のボーイングへの影響は限定的だ。これは中国の短期的なボーイング機の需要、それからボーイングとエアバスの間でバランスを保とうとする中国の考えを反映している。また中国はボーイングが中国製大型機の生産に参与することを願っている。これは現地の航空産業発展戦略の一環だ。ところがボーイングがエチオピア航空の墜落事故で守りに入ったことで、中国の政治的利益に関する計算に変化が生じる可能性がある。


 中国が世界に先駆け737MAXの飛行停止を宣言したことで、連邦航空局が孤立に陥り、最後に商業飛行停止を宣言する国になった。中国は航空産業のリーダーになるチャンスを目にしたようだ。中国が安全を提唱するリーダーという新たな役割を見逃すはずがない。中国商用飛機は2021年に1機目となるC919を交付し、ボーイングとエアバスの独占を打破しようとしている。中国はC919が800機以上の受注を獲得したと発表した。ただしC919には、西側の同類旅客機と比べ、安全飛行記録が少ないという問題がある。そのため飛行安全面で中国がイメージアップできれば、中国商用飛機の受注を促すことになり、中国人の自信を強めることにもつながる。


 この状況下、現在の中国がボーイング機を買い続けるとしても、それは短期的なことだ。エチオピア航空の墜落事故がボーイングに最終的にどれほど大きな影響を及ぼすかについては、現時点では未知数だ。ボーイングにとってより差し迫った脅威は、中国が新規調達を停止することではなく、未交付の注文を取り消すことだ。報道によると、ボーイングが注文を受け交付を予定している737MAXは計4636機あるが、うち中国は104機と米国、アイルランド、インドなどを大きく下回っている。数は多くないが、他国が中国の動きに追随する可能性がある。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年3月22日

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