4月13日、蘇州動物園で飼育されていた中国唯一のメスのシャンハイハナスッポンが、人工授精後に体調に異変が生じて死亡した。国際スッポン生存連盟(TSA)の資料によると、世界で現在確認されているシャンハイハナスッポンはわずか3匹で、蘇州動物園にオスが1匹おり、残りの2匹ベトナムにいる。性別は不明。
中国科学院昆明動物研究所の饒定斉氏は、「残念な情報だが、まだ諦める段階には達していない」と述べ、野外の個体探しに取り組むと同時に、宣伝を強化し、シャンハイハナスッポンを保有する可能性がある個人または機関に情報公開を促し、繁殖につなげることを提案した。
蘇州動物園の担当者の陳大慶氏によると、4月12日、国際専門家チームと蘇州動物園の従業員は中国に生存するオスとメスのシャンハイハナスッポンの採精・人工授精を行なった。メスのシャンハイハナスッポンの体調に異変が生じ、24時間かけて応急処置を行なったが、4月13日13時20分に死亡した。
正式な採精と人工授精の前、専門家チームは2匹のシャンハイハナスッポンの理化学指標と超音波健康検査を行い、ともに健康状態は良好であることを確認した。過去の4回の人工授精と同様、作業は順調に進み、複雑な状況も生じなかった。
中国動物園協会の劉農林主任技師は広播電視総台の取材に対し、「麻酔後の同日18時頃、メスのシャンハイハナスッポンは目を覚まして動いたが、直後に動かなくなり、異変を感じて応急処置を開始した。この過程は30分ほどだった」と明かした。