楊長風氏は、「北斗プロジェクト建設は順調に進み、年内にさらに5~7基の北斗衛星を打ち上げ、来年に2~4基を打ち上げ、北斗グローバルシステムの建設を完了する。中国のナビゲーション・測位とタイムサービスは北斗が中心になる。新技術の融合において、北斗はインターネット、IoT、5G、ビッグデータなどを深く融合させる」と述べた。
中国衛星ナビゲーション測位協会の于賢成会長によると、「北斗」基礎増強サービスの提供に伴い、メートル、サブメートル、デシメートル、さらにはセンチメートル級のサービスを提供でき、北斗ナビゲーションシステムの測位精度は米国のGPSに匹敵する。
「一帯一路」沿線国・地域で広く応用
于賢成氏は、「一帯一路」沿線国・地域の衛星ナビゲーションに対するニーズは高く、各種措置を通して沿線国の北斗衛星ナビゲーション使用の潜在力を引き出し、これらの国の産業または商品に貢献し現地の経済成長を後押しするとともに、北斗の世界市場を拡大していると紹介。北斗システムはパキスタン、サウジアラビア、ミャンマーなど30近くの「一帯一路」沿線国・地域をカバーし、これらの国の農業、工業、サービス業が北斗高精度商品を導入している。
2020年の中国の衛星ナビゲーション産業の規模は4000億元超に
2018年の中国の衛星ナビゲーション・測位産業の規模は3016億元に達し、うち北斗の寄与度は80%を占める。衛星ナビゲーションがもたらす関連の産業規模は1947億元に達する。中国の衛星ナビゲーション・測位サービスを行う企業は約1万社、従事者は約50万人。
于賢成氏は、北斗システムの応用は戦略的新興産業の経済成長点になり、北斗は応用深化の黄金時期を迎えると話す。現在の速度で計算すると、中国の衛星ナビゲーション産業の規模は2020年に4000億元を超える見通し。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年9月12日