ある研究によると、現在世界で輸出される廃棄物の約75%が最終的にアジアに向かっている。特に東南アジアが、先進諸国が輸出するゴミの重要な目的地になっている。海洋プラスチック汚染が最もひどい5カ国は、現在全てアジアにある。ますますひどくなる輸入ゴミ問題に、東南アジア諸国の人々の反感は強まっており、各地で措置が取られ始めた。先進国のゴミ処理場であることを拒否し出したのだ。
マレーシアやフィリピン、インドネシアなど、東南アジア諸国の多くが輸入ゴミの制限を強めている。大量のゴミを、その“原産国”つまりアメリカやカナダなどの先進国へ返却すると発表している。あるデータによると、2016年から2018年、ASEAN地域のプラスチックゴミの輸入量は83.7万トンから226.6万トンに増加した。増加率は171%と激増している。ASEAN諸国のゴミ処理状況は徐々に悪化している。
多くの国で輸入ゴミが問題に
国連の公開資料によると。現在までに世界の廃棄物の回収率はわずか9%。残りはゴミ捨て場に積まれるか、人々の生活環境に打ち捨てられる。中国が輸入ゴミを禁止して以降、先進国の一部ではさらに多くのゴミを東南アジア諸国に輸送するようになった。
グリーンピース東南アジアが今年6月に発表したデータによると、2016年以降、ASEAN諸国が先進国のゴミ受け入れ担当になっている。ASEAN諸国の多くで、プラスチックゴミの輸入が増加を続けている。うちマレーシアの輸入プラスチックゴミが最も多く87万トン弱。2016年と比べて300%の増加だ。2位がベトナムで、3位がタイとなっている。4位のインドネシアは32万トン以上のプラスチックゴミが流入しており、これは1年前の250%に上る。ゴミ輸出が最多の国はアメリカとカナダだ。