「支付宝海外版」がリリースされ、外国人ユーザーは「支付宝海外版」をダウンロードし、アプレット「TourPass」を通して上海銀行の電子「消費カード」を申請できる。ユーザーは身分認証後、海外のキャッシュカードを登録して中国の「消費カード」にチャージし、全国でコード決済を利用できるようになる。衣食住・交通・観光からあらゆる面の消費に至るまで、中国人ユーザーとほとんど同じ体験ができる。
この専用の電子「消費カード」は、1回のチャージの有効期間は90日で、何度もチャージできる。90日が過ぎると、カード内の残高は登録した海外のキャッシュカードに戻される。外国人が中国のモバイル決済を便利に利用できるようにするため、2019年12月31日まで、「消費カード」のチャージにかかる手数料が免除される。
螞蟻金服の会長兼CEOの井賢棟氏は、「中国の開放された金融科学技術市場とイノベーション意欲の高い協力パートナーのおかげで、多くの外国人に安全で便利なモバイル決済を体験してもらえることを嬉しく思う」と話す。
騰訊は先日、Visa、Mastercard、American Express、Discover Global Network(Diners Clubを含む)、JCBの5大国際カード機関と一連の協力を展開し、海外で開設した国際クレジットカードをWeChatPayで利用できるようにすると発表した。12306チケット購入、滴滴出行、京東、携程など衣食住・交通をカバーする数十の業者ですでに利用できる。騰訊は、監督管理の指導のもと、マネーロンダリング関連の政策を基礎とし、使用範囲を広げていくとしている。
実は、中国人が「携帯電話1つ」で世界を旅し、外国人が「コード決済」で中国を周遊できるようになるまで、中国のモバイル決済は開放しながら模索し前進し、金融科学技術を通して生活を絶えず便利にしてきた。
今年9月時点で、支付宝およびその9つの海外現地マネー協力パートナーがサービスを提供したユーザーは世界12億人を超えた。うち、中国人観光客にサービスを提供する海外の業者は56の国と地域に及ぶ。
WeChatPayはイギリスポンド、香港ドル、米ドル、日本円、カナダドル、オーストラリアドル、ユーロ、ニュージーランドドル、韓国ウォン、タイバーツなど16種の通過で取引でき、うち越境決済業務は過去4四半期で200%近い成長を実現した。日本を例にあげると、2019年6月時点で、WeChatPayの日本の導入店舗数は前年同期比665%増加し、日本市場主流のドラッグストア、コンビニエンスストア、多くの飲食チェーンをカバーする。
「地球村」の人たちの行き来が激しくなった今、中国のモバイル決済はより便利になり、行き来する人たちに親近感を与えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月7日