群衆のための福利
不忘初心(初心忘るべからず)
最初の願いを忘れない。中国共産党第19回全国代表大会(十九大) の報告は、「中国共産党人の初心と使命は、中国人民の幸福、中華民族の復興をはかること」だと厳粛に宣告した。
誰もに初心の種があり、「初心を忘れず、使命を心に刻む」テーマ教育において、初心を探し、初心を心に刻み、初心を維持することは自身の小さな目標の実現に向けた努力、中国の夢を実現させるささやかな貢献である。
接訴即弁(苦情に即対応)
住民の苦情に迅速に対応するメカニズムの構築を指し、街道事務所は職責範囲内の事項に対して「接訴即弁」を実行する。
街道事務所は市民サービスホットライン、メディアの報道、インターネットおよび第三者評価機関などからの市民の合理的・合法的な苦情に対し、迅速に受理し、その職責範囲内に属する事項を「接訴即弁」する必要がある。地域間、部門間の事項に対しては、市・区人民政府の担当部門および公共サービス企業の処理の調整を請け負う。これは基層と庶民に奉仕するという初心を表している。
基層減負年(基層のプレッシャー軽減イヤー)
2019年に中国共産党中央弁公庁が配布した『形式主義突出問題の解決による基層減負に関する通知』は、2019年に基層を悩ませる形式主義問題を解決し、基層のプレッシャーを軽減することを強調し、2019年を「基層減負年」とすることを明記した。
基層のプレッシャーを軽減することは中央が関心を寄せる重要な問題であり、幹部が期待することでもある。プレッシャーが軽減され、時間が省かれたが、意欲も減った。
前進のストレスを緩和する新生活理念
我太南了(難しすぎる)
動画アプリ「快手」の「土味動画」で誕生し、面白いという理由で、麻雀牌の「南風」を「難」に代用し、ネットユーザーの生活ストレスを和らげる心理表現として使用されるようになった。
好嗨喲(気分がハイ)
同名のインターネット楽曲から生まれ、ショートムービーの達人が改編しエキセントリックな演技と組み合わさり、多くの人に真似されるようになった。非常にうれしい、興奮するという状態を表す。
「好嗨喲」と「我太南了」の流行は、現代人の生活における焦りと無力感を表すと同時に、ストレス解消法の1つのようでもあり、困難にある人たちに不安を和らげる糸口を提供している。
雨女無瓜(あなたに関係ない)
「雨女無瓜」は、標準語が標準でなく、方言の混ざった表現。クールで神秘的に感じるが、訳がわからず、そのうえ顔文字が面白いため、言い返したりからかったりするときに使用する。
「傷不起」(もう限界)から「吃瓜群衆」(やじ馬)、「雨女無瓜」に至るまで、これらは若者の自己追求、他人の目を気にしない生活スタイルを表す。
誇誇群(褒めるためのチャットグループ)
WeChatのグループチャットの1つで、「華麗な言葉でとにかく褒める」というもの。一部のECサイトは「誇人(褒める)サービス」を開始し、お金を払って様々な褒め言葉を買うことができる。また、ネットユーザーも自主的に「誇誇群」を作っている。
誇誇群では、褒められるのが普通である。ある専門家は、「若者はストレスを感じた際に自分で調整することを学ぶべき。これは確かに重要だが、ストレスの存在およびストレス解消のニーズにも着目する必要がある」との見解を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月27日