四川省は2020年末までに2003カ所の観測所を建設し、全省で秒刻みの地震警報サービスを提供できるようにする。また震災後数分内に県都及び郷鎮の震度実測値を入手し、被災状況の分布、重大被災エリアの範囲などの情報を速やかに特定する。各級政府が被災後、効率的に災害対策の指揮を行えるよう、科学技術のサポートを提供する。
同プロジェクトの正式名称は「震度速報及び警報プロジェクト」。投資総額は2億3000万元で、昨年7月より建設が始まった。竣工後は「三網合一」のリアルタイム伝送地震観測所ネットワークを形成し、全省の地震観測能力を高め、地震科学研究の発展を促進する。
四川省地震観測センター副主任、高級エンジニアの蘇金蓉氏は「全観測所の設置後、全省で5−15秒の地震警報を実現できる。観測所間の20キロメートル前後の距離による、高密度総合地震観測ネットワークを構築する。プロジェクト竣工後、四川省の震度速報の精度は10−20キロメートルに達する」と説明した。
蘇氏は「地震警報機能は今後さらに全省郷村広播システム『村村響』と接続し、村人に安全かつ効果的に危険を回避するよう促し、地震警報の最後の1キロを貫く」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月28日