「シェアサービス」が見どころ
宅配業の発展と拡大に伴い、消費者のサービスの質に対する要求が高まっている。サービス業である宅配業のデジタル化において、ユーザー体験の持続的向上が目標になる。
国家郵政局の発表によると、2019年第1四半期の消費者宅配サービス満足度は77.6ポイントで、前年とほぼ横ばいとなった。宅配サービス輸送時間は61.54時間で前年より8.46時間短縮。72時間定時輸送率は72.63%で、前年比7.93ポイント上昇した。
宅配受け取りの便利さは宅配企業のサービスの質を判断する1つの基準にすぎず、消費者の体験を向上させる余地はまだ大きい。消費者にとって、「ブラックテクノロジー」を導入しているかどうかは重要ではなく、安くて便利、安全性と効率の高いサービスこそが宅配企業が生き残る鍵となる。技術をビジネス、ユーザーの体験とどのように結びつけるかが宅配企業にとって試練となる。
現在、科学技術を通したコスト削減と効率向上と同時に、宅配企業は情報の安全とユーザーのプライバシー保護の技術を重視している。多くの宅配企業が送り主と受取人の名前、電話番号の一部などの個人情報を隠す伝票を使用している。荷物の発送・受領時、配達員はQRコードで配達情報を管理する。順豊はデータセキュリティ責任者を設置し、基本情報およびビッグデータのセキュリティ管理、ブロックチェーンなどの技術を通し、データの安全を保障している。
高宏峰氏は、「物流の科学技術化、インターネット化は今後の発展の大きな動きである。宅配業は産業およびサプライチェーンの連携を進め、公民の標準徹底、科学技術商品の応用、関連政策の整備、監督管理の実行などの面で革新的な作業を展開する必要がある」との見解を示した
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月17日