アフリカのサバクトビバッタ被害に警戒 中国侵入の恐れも

アフリカのサバクトビバッタ被害に警戒 中国侵入の恐れも。

タグ:サバクトビバッタ被害

発信時間:2020-02-18 15:32:11 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 国連食糧農業機関(FAO)は2月10日、世界に向けてサバクトビバッタ被害の最新の早期警戒を発表し、アフリカの角のサバクトビバッタの数が3600億匹に達し、同地区の食糧の安全に未曾有の脅威をもたらしているとした。中国農業科学院草地有害生物観測・抑制革新チームのチーフ科学者で植物保護所研究員の張沢華氏によると、サバクトビバッタは世界で最も破壊力が強い移動性害虫の1つと称され、脅威的な摂餌量、機動性、繁殖力を持つ。1平方キロメートル規模のトビバッタの群れの1日の摂餌量は3万5000人の1日の食料に相当する。風に従って1日に150キロメートル飛行し、3カ月前後生きる。メスのトビバッタは約300個の卵を産む。中国には1000種以上のトビバッタが分布し、被害をもたらすトビバッタは50種以上いる。トビバッタ被害は主に農業地帯や草原地帯で発生し、最も多い年は3億ムーで発生し、平均1億5000万ムー、年平均損失額18億元に上る。


 研究チームは中国の主なトビバッタ被害の変化の規律と移動メカニズムを調査し、今回のサバクトビバッタの拡散リスクを分析した。それによると、拡散エリアはミャンマー南西部に及ぶが、飛行高度は500メートル以下(地上高度)で、風に乗って飛行距離は700~1000メートルに達する。青蔵高原は隔てられているため、中国内陸部に直接到達する可能性は極めて低い。また、5月はサバクトビバッタの成虫期で、インド洋からの南西風が異常なほど強い場合、次の世代の成虫が7月か8月に風に乗って標高3000メートルの横断山脈を越える可能性が高くなり、中国の雲南省に到達するリスクが高まる。


 中国内陸部で30年近くサバクトビバッタの分布および被害報道がない点を考慮すると、一度侵入すれば、発生の規律が未知、観測技術の不足、抑制が困難などの多くの不確定要素に直面する。チームは関連のリスクに警戒し、随時観測し、物資を用意し、抑制プランを制定すると同時に、国際協力メカニズムを構築して共同で対応するよう促した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月18日


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