米国の感染者が800人以上に
グランド・プリンセスの乗客が下船開始
米国東部時間10日夕方現在、米国の感染者は849人、死者は29人。感染症は全米36州及びワシントンDCに蔓延している。ニューヨーク州の国連本部は一般開放が停止。同州の感染者はすでに173人にのぼっている。
また現地時間10日、米オークランドに停泊中のクルーズ船「グランド・プリンセス」の乗客400人以上が下船し、隔離・治療を受けた。この中には感染が確認された乗客2人が含まれる。11日にはさらに多くの乗客が下船する見通しだ。
しかしUSAトゥデイによると、船内の一部の乗客は、下船時間及び隔離場所に関する書面の通知を受けていないと述べた。
グランド・プリンセスは54カ国・地域の3500人以上の乗客を乗せていた。同船では現在、21人が検査で陽性反応を示している。うち19人は船内に残り治療を受ける乗員。在サンフランシスコ中国総領事館の情報によると、船内の中国籍乗員は11人、中国籍乗客は9人。
韓国でまた集団感染
政府:感染拡大に歯止めも油断大敵
韓国中央防疫対策本部は10日、韓国の同日0時の感染者は前日0時比で131人増の累計7513人にのぼると発表した。
韓国ソウルのコールセンターで10日、再び集団感染が発生し、64人の感染が確認されている。ビル内で検査を受けていない人が多く、かつ感染者の居住地が分散していることから、感染者がさらに増加する見通しだ。この集団感染は韓国国内で注目されている。
韓国の文在寅大統領は10日午後、感染対策活動の報告を受け、防疫状況を検査した。文氏は「政府部門は感染抑制に全力を尽くし、療養院などの密集した空間における小規模集団感染をしっかり防止しなければならない」と述べた。
韓国中央事故処理本部防疫部門の責任者である尹泰皓氏は定例記者会見で、「感染状況には現在歯止めがかかっているが、引き続き感染者が出ていることから絶対に警戒を緩めてはならない」と述べた。
日本の感染者が581人に
マスク転売が犯罪に
NHKの情報によると、日本各地の地方自治体及び厚生労働省が報告したデータによると、現地時間10日夜11時現在の日本国内の感染者は567人にのぼる。これにチャーター機で帰国した14人の感染者を含めると計581人で、死者は12人。
現地時間10日午後5時、日本政府は感染防止の第2回緊急対策を決定した。15日よりマスクの高額転売などの行為が禁止された。違反した場合の罰則は罰金及び懲役。
安倍晋三首相は「日本は現在も感染の急速な拡大を防ぐ重要な時期だ。今後も約10日に渡り全国に大型イベントの開催を控えるよう求める」と表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月11日