東京五輪理事が1~2年延期を提案 組織委員会声明「予定通り開幕」

東京五輪理事が1~2年延期を提案 組織委員会声明「予定通り開幕」。東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の高橋治之理事は先日、新型コロナウイルスの流行による影響を考慮し、東京五輪の開催を1~2年延期することが現実的な選択肢だとの見解を示した...

タグ:東京五輪 開幕

発信時間:2020-03-12 14:15:03 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

    東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の高橋治之理事は先日、新型コロナウイルスの流行による影響を考慮し、東京五輪の開催を1~2年延期することが現実的な選択肢だとの見解を示した。しかし、東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会はその後、7月24日に予定通り開幕すると声明を出した。

 

 米国メディアの取材に対し、高橋氏は「東京五輪は中止にならないが、延期されるだろう」と述べた。

 

 高橋氏は、「大会中止または無観客での開催は巨大な損失をもたらす。1年以内の延期だと、米国の野球、アメリカンフットボール、バスケットボール、欧州のサッカーなど世界の多くの大会と開催時期が被るため困難」だとの見解を示した。

 

 また、1年後にはすでに計画されているその他の大会がほとんど終わっているため、大会を2年延期するのが最も簡単な選択肢だとした。

 

 高橋氏は東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の実行委員25人の1人で、かつて日本の広告企業最大手の電通の専務を務めていた。彼は取材に対し、「五輪が中止されれば、国際オリンピック委員会は苦境に陥る。米国のテレビ局が支払う放映権料だけでもかなりの額になる」と述べた。

 

 さらに、「大会組織委員会は感染症流行が五輪にもたらす影響を話し合っておらず、前回の会議は流行前の昨年12月に開かれた。今月末の会議では、この件を深く話し合う」と話した。

 

 ある専門家は、欧州と米国で感染流行が深刻化し、東京五輪を予定通り開催するのは非常に困難な状況となり、日本での感染流行はそれほど深刻ではないが、その他の地域での流行が数カ月以内に収まらなければ東京五輪も予定通り開催できなくなるとの見解を示した。

 

 東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会はその後に声明を出し、高橋氏の提案について知らないとし、五輪を7月24日に予定通り開幕すると強調した。

 

 大会組織委員会は声明の中で、「彼の発言の内容と詳細を知らない。五輪の延期は考えておらず、準備作業は計画通り進んでいる」とした。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年3月12日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで