武漢で82日間医療活動に従事した張伯礼院士が天津に戻る

武漢で82日間医療活動に従事した張伯礼院士が天津に戻る。

タグ:武漢の状況

発信時間:2020-04-18 14:04:44 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

    中国工程院の院士である天津中医薬大学の張伯礼学長(72)は16日、82日間にわたって医療活動に従事した湖北省武漢市から、高速鉄道で天津に戻った。


   春節(旧正月、今年は1月25日)の翌日に当たる1月26日夜、天津で、新型コロナウイルス感染拡大防止対策の指導に当たっていた張学長は、中央政府の新型コロナウイルス感染拡大防止対策指導グループから武漢に向かうよう要請を受けた。


    1月27日から、張学長は指定医療機関や方艙医院(臨時医療施設)、コミュニティで感染状況を調査したほか、中医薬による治療について研究し、その処方を制定し始めた。


     張学長は以前、武漢へ行くことが決まった時の心境について、思わず嗚咽し、声を詰まらせながらこう語ったことがある。



【張学長】当時の武漢は非常に深刻な状況であることは知っていたし、心の準備もして、自ら手を上げてでも行きたいと思っていたが、実際に武漢へ来ることが決まった瞬間は…。


【記者】なぜその当時のことを思うと、それほどまでにこみ上げてくるものがあるのか?


【張学長】悲壮感からだ。なぜなら当時、すでに武漢の状況は極めて深刻なことは知っていた。そして新型コロナウイルスについては、今とは比較にならないほど分かっていることは少なかった。私がすでに高齢なことは紛れもない事実。それにもかかわらず私を武漢に派遣させるということは、それほどまでに状況は深刻だということ。でなければこんな年寄りを行かせるわけがない。


初の中医学による治療センターである臨時医療施設の立ち上げ


    2月12日、張学長率いる中医学「国家チーム」が江夏中医方艙医院での活動を開始した。


江夏中医方艙医院の熊侃副院長によると、総顧問である張学長は防護服を着用して、隔離エリアに入って回診し、患者の脈や舌苔(ぜったい)を見て、病状をチェックした。午前中いっぱい回診すると、防護服の中は汗だくになっていたという。

 

    張学長の指導の下、江夏中医方艙医院で2種類の中医薬の処方が制定された。その後、同病院ではほぼ「各人につき1つの処方」が施されるようになった。


    2月14日に運用が始まり、3月10日に閉鎖となるまでの26日間に、同病院では患者564人を受け入れ、392人が治癒して退院した。その他の患者は閉鎖後に江夏区人民病院と新型コロナウイルス肺炎患者受け入れ専門に建設された仮設病院・雷神山医院に転院し、治療、経過観察を受けている。閉鎖まで、同病院では重症化患者0人、一旦陰性になった後再び陽性になった患者0人、感染した医療従事者0人だった。

「肝胆相照らす仲」の武漢に、胆嚢を「置いてきた」張学長

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