農村が栄えれば国も栄え、雇用が安定すれば社会も安定する。昨年末に開かれた中央農村活動会議は、脱貧困攻略の勝利の後、農村振興を全面的に推進しなければならないと指摘した。これは「三農」(農業、農村、農民)活動の重心の歴史的な移転だ。
貧困脱却は常に世界の発展及びガバナンスを妨げる大きな難題だ。中国は世界の人口の5分の1を占める大国だが、世界でまだ数億人が絶対的貧困に置かれるなか絶対的貧困の解消を宣言した。国連の2030アジェンダの貧困削減目標を10年前倒しで達成し、世界の貧困削減事業に向け重大な貢献を成し遂げた。
「心に信仰があれば、足に力がこもる」この脱貧困攻略戦において、数百万人の貧困扶助幹部が条件の劣る現場の最前線で汗水垂らし、力を注ぎ貢献した。
産業による貧困扶助、富を築く農民の夢を支える
山西省運城市新絳県蘭村は峨眉嶺の干ばつ地帯に位置し、自然条件が過酷だ。戦時中は革命老区で、省級貧困村に属する。県人民代表大会代表、蘭村村民委員会主任の王毛周氏は、中国網のインタビューに応じた際に「開墾されていない坂を利用し、地域の優位性を発揮し、村全体の山椒の木の栽培面積を2016年の100ムー未満から現在の500ムー余りに、ネクタリンを2016年の300ムーから現在の1000ムー余りに、生薬を2016年の500ムーから現在の1400ムー余りに拡大した」と述べた。
「自然環境の特徴と結びつけ、産業による貧困扶助を強調し、村人の荒れ地に収入をもたらした。さらに村に残る中高齢者に雇用を提供した。村人はこの特色農業発展の新たな道を歩み、自らの勤勉な両手により産業発展のペースを上げ、小康生活の実現の良好な基礎を固めた」