第7回全国国勢調査によると、2020年の中国の出産適齢女性の合計特殊出生率(1人の女性が一生に産む子供の平均数)は1.3と低い水準にあり、中国は「低出生率の落とし穴」にはまったのだろうか。
世界では一般的に、合計特殊出生率1.5前後は「高度敏感警戒線」であり、1.5を下回ると、「低出生率の落とし穴」にはまった可能性があるとされている。国務院第7回全国国勢調査指導グループ事務室の担当者は、「低出生率の落とし穴には2つの条件が必要。1つは合計特殊出生率が1.5以下であること、もう1つは一定期間続くこと」だと述べた。
2020年の中国の出産適齢女性の合計特殊出生率が1.3に低下したのは、主に出産適齢女性の数が持続的に減少し、「二人っ子政策」の効果が徐々に低下しているためだという。2020年に関しては、新型コロナウイルス流行で生活の不確定性と入院出産への不安が高まり、これも出産意欲の低下につながったとみられる。
同担当者は、「今回の調査結果は2010年の第6回全国国勢調査以来の実施で、中国の合計特殊出生率は初めて1.5を下回った。この傾向が続くかどうかはさらに観察する必要がある」と話した。
低出生率は世界的な現象になっている。同担当者は、今後、経済・社会の発展、特に工業化と都市化による生活スタイルと出産概念の変化につれ、低出生率およびそれに伴う少子高齢化は世界各国が直面する問題になると予想する。
低出生率は中国の人口発展で現れた新たな状況と変化の1つで、中国の人口の主な矛盾は規模の圧力から構造的な試練へと変わっている。
国勢調査によると、中国の生産年齢人口は低下し、高齢化が加速している。2010年と比べて、中国の生産年齢人口は4000万人以上減少し、60歳以上は総人口の18.70%を占め、2010年より5.44ポイント上昇した。
北京大学人口研究所の陳功所長は、「第14次五カ年計画期間、中国は軽度高齢化から中度高齢化に入る。第二次出生ピークに生まれた60後が退職する年齢になり、高齢者の増加速度は大幅に加速し、2030年にその割合は25%前後に達する見通し。中でも80歳以上が大幅に増加するだろう」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年5月19日
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