安全維持:都市の運営を担うリスク防止サービス
2020年8月、台風4号(ハグピート)が襲来し、上海市全域は豪雨に見舞われ、市内の最大風速は10級に達したが、都市の安全に影響はなかった。これは上海スマートネットワーク予報、気象予報スマート地区発表などの技術の応用のおかげである。さらに、2019年に開発された都市精密化管理気象予報システムは「上海市運営システム」を支える重要なシステムとなり、「都市の大脳」に溶け込んでいる。
「気象予報」を通し、気象サービスの情報は気温、降雨、気象災害の時間を知らせるだけでなく、都市の安全運営の各応用シーンにも溶け込んでいる。
深セン市の気象部門は特区発展の優位性を生かし、人工知能(AI)などを都市の精密化予報に導入し、「インターネット+」の気象災害防止協同管理体系を構築している。重慶市はスマート気象「4日」システムを新型スマートシティ運営管理センターに導入し、18部門、106種のデータとシェアし、スマート気象商品の一括都市管理を行っている。
難題突破:都市の精密管理を行うサービス
気象サービスで大都市の運営を保障することは、災害の防止以外にも役立つ。水・電気・暖房の供給、都市の交通、生態管理、宅配サービス、文化レジャー活動などでも気象サービスの精密化が求められる。
天津気象部門は財政、電力、エネルギーなどの部門と連携し、「スマート気象」と「スマート熱供給ネットワーク」の融合を推し進め、「1度ごとのサービス」を提供し、寒波襲来時の暖房供給を保障し、気温が再び上昇した際にエネルギーを浪費しないようにしている。
広州市は気象予報情報発表と都市ネットワーク管理を融合し、広州市番禺区の10部門以上のデータ、1200カ所の「天眼」カメラの資料を気象予報情報と組み合わせ、「停課鈴」アプリを通し、教育部門を悩ませてきた「天候による休校の保護者への迅速な通知をどのようにするか」という難題を解決した。長隆リゾート向けに開発された気象サービスシステムは安全を保障するだけでなく、開閉園時間の判断や経営戦略の調整なども行い、経済価値を生んでいる。
青写真作成:グリーン安全の町の構築をサポート
雄安に建設中の某重点プロジェクトの責任者である朱淼淼さんは毎朝最初に、携帯電話で工事現場の天気予報を確認する。6月11日、雄安の最高気温は34度に達した。工事現場の気温が「警戒値」を超えると、彼は作業員に熱中症に注意するよう呼びかける。
雄安気象部門は1平方キロメートルごとに工事現場自動気象ステーションの標準「ネットワーク」を設置し、通常の天気予報では得られない気象情報をリアルタイムで「雄安気象大脳」にアップロードし、スマート工事現場気象サービスシステムを通して工事現場の具体的な環境と合わせた気象災害予報を責任者に送る。
北京市通州区は、気象スマートポールのリアルタイムデータを都市大脳スマート管理プラットフォームに組み入れ、高さ60メートルの塔にSKY小型気象ステーションを吊り下げ、気象サービスは都市建設の細部まで浸透している。
気象サービスは大都市計画建設段階の政策決定において重要な基準になっている。大都市の発展において、気象サービスは住民の満足感、幸福感、安心感に関わる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月4日
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