米国疾病予防管理センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー所長は現地時間3日、現在、米国における最大の懸念は依然として支配的な新型コロナウイルスのデルタ株だが、近いうちにオミクロン株が米国で感染拡大を主導する新型コロナウイルス株になる可能性があるとの見方を示しました。
ワレンスキー所長は、「米国では現在、1日あたり新たに約8.6万件の新型コロナウイルスによる肺炎患者が確認されており、そのうち約99.9%がデルタ株に感染している。オミクロン株はデルタ株よりも感染性が高い可能性があるため、米国ではおそらく今後、オミクロン株が感染拡大を主導する株になるだろう。しかしこの点はまだ明らかになっておらず、米国ではまだシーケンスが進めているところだ」と話しました。
また、ワレンスキー所長は米国民に対し、早急に新型コロナワクチン接種およびブースター接種を行い、デルタ株に対抗するための他の防疫規定を順守するよう求めました。また、これらの措置は、オミクロン株の感染を予防する可能性も高いの考えを示しました。
現在、米国の7つの州でオミクロン株の感染例が確認されており、そのうち、ミネソタ州に住む1人は新型コロナワクチンのブースター接種後に感染したということです。
「中国国際放送局日本語版」2021年12月5日