人材サービス会社の前程無憂がこのほど発表した「2022大卒者秋採用状況」(以下「報告書」)によると、今年下半期に採用を開始した3000社超の雇用主の統計をとったところ、2022年度卒業生の採用数が20年度を上回っている雇用主は7割超で、過去3年で最多の雇用主は43%。
復旦大学世界科創人材発展研究センター長の姚凱氏は「第一財経」に、「21年の909万人を踏まえた上で、22年の大卒者数は前年比167万人増で過去最大となった。これは若者の就職に一定の壁を設けた」と述べた。
報告書によると、前程無憂網と応届生求職網が今年9月1日から現在まで発表している卒業生採用情報は60万3000件、採用人数は103万5000人で、20年秋採用(2021年度卒業生)同期の180%、19年秋(2020年度卒業生)採用同期の146%となっている。
具体的な業界別に見ると、半導体、ソフトウェア、バイオ医薬品などの業界の人材の需要が最も増えている。
感染症の世界のサプライチェーンへの影響、各国の半導体産業の国家戦略への格上げを受け、半導体・集積回路メーカーが研究開発及び生産の拡大、工場建設に取り組んでいる。人材の需要が大学・企業側で激増している。調査に回答した187社の半導体メーカーのうち過半数の採用完了率が6割未満となっている。