国際オリンピック委員会(IOC)が発表したデータによると、北京冬季五輪の開会1週目の中国の視聴者数は6億人弱で、視聴者数が過去最多の冬季五輪となった。香港地区では300万人弱が開会式を視聴した。米国でも北京冬季五輪は視聴者数が最多で、1億人超にのぼった。欧州では、北京冬季五輪の開会から4日後、ストリーミングメディアにより北京冬季五輪を見た視聴者数が、平昌冬季五輪の総数を上回った。豪州人も今年の冬季五輪に興味を示しており、水曜日の視聴者数は1170万人にのぼった。香港紙「南華早報」が伝えた。
視聴者数の激増と対照的なのは、米豪印などの国の外交行為だ。しかしながら米国は冬季五輪に参加する18人の当局者のビザを申請した。
北京冬季五輪が米国で好評を博しているのは、米国人が外交の動きについてあまり知らないためかもしれない。ピュー研究所が今月上旬に発表した調査によると、米国の成人の90%以上が外交的ボイコットについて聞いたことがない、もしくはあまり聞いたことがないという。
米ABCは、日曜日の「スーパーボウル」が終わってから、冬季五輪の視聴者数がさらに増加したと伝えた。人をめぐるストーリーは視聴者数の増加のもう一つの理由と分析されている。例えば谷愛凌のような選手も今年の冬季五輪の魅力を高めた。
テレビ中継を見るほか、人々はSNSでも積極的な姿勢を示している。「オリンピックチャンネル」のSNSだけで寄せられた書き込みが25億件を超え、北京冬季五輪は史上最高のデジタル化参加度となった。中国国連協会の理事である林琳氏は、「北京冬季五輪のSNSでの伝播は、ウィンタースポーツに興味がなかった人々を引きつけた。また感染症によるロックダウンなどにより、人々が自宅で観戦することになった」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年2月18日