北京冬季五輪組織委員会総合企画部の李森部長は先般の記者会見で、低炭素管理と生態保護という二つのキーワードを使い、冬季五輪の「グリーン五輪開催」準備実行活動の成果を総括した。
「我々は招致活動の際、北京冬季五輪で発生するすべての二酸化炭素を中和すると約束した。この6年間の準備期間中、低炭素会場・低炭素エネルギー・低炭素輸送・低炭素オフィスなどの施策を通じて二酸化炭素排出を最小限に抑えると共に、森林による二酸化炭素吸収や企業寄付型などのカーボンオフセット手法を採用し、北京冬季オリンピックのカーボンニュートラル目標の実現を保障した」と、李森部長は述べた。
李森部長はまた、北京冬季五輪では2008年の北京五輪で使用した合計6つの施設が再利用されたと述べた。中でも、国家水泳センターの「ウォーターキューブ(水立方)」は、カーリングや車いすカーリングの競技会場となる「アイスキューブ(氷立方)」に生まれ変わり、切替可能な鉄骨支持構造と取り外し可能な製氷システムを採用し「水から氷への転換」を創造的に実現、夏季五輪のレガシーが冬季五輪の会場へと変貌を遂げた典型的な例となった。この種の切替モデルは、後の解体・改造コストを大幅に削減し、新規の会場建設で発生する二酸化炭素排出量も削減することができる。また、すべての冬季五輪会場では、通常使用する電力としてグリーン電力を100%使用している。
李森部長は生態保護について、「生態優先・資源節約・環境友好を堅持し、生態保護と会場建設を一体的に計画・推進、競技エリアの天然資源を守った。京津冀(北京市、天津市、河北省)の協調発展を基本とし、砂漠化防止・大気汚染防止・治水プロジェクトを総合的に実施、地域の生態環境の改善を促進した」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年2月19日