香港地区でこのほど新たに新型コロナウイルスの感染が拡大しており、防疫状況が非常に深刻になっている。感染拡大が効果的に封じ込められなければ、現地の経済発展がより大きな圧力に直面し、民生・福祉にも大きな影響が及ぶ。
1本目となる中央鉄道香港地区支援列車が2日午前11時8分、防疫物資を満載し深セン平湖南国家物流ハブから発車し、香港地区羅湖編組駅に向かった。これは中央鉄道香港地区支援列車の正式な開通・発車を意味し、香港地区社会の一致団結した感染症との戦いに大きな励ましと自信をもたらす。
感染拡大の封じ込めは、人々の命と健康と安全を守る当面の急務であり、物資サポートは感染拡大封じ込めのすべての部分において特に重要だ。これは2年以上に渡る感染対策の経験から導き出された深い啓示だ。現在の香港地区にとって、防疫物資はウイルスと戦うための武器のようなもので、感染症に打ち勝つ希望の光をもたらした。
周恩来総理の配慮を受け、香港・マカオに生鮮食品を供給するため、1962年に毎日の「定期、定期便、定点」の「快速3便」(3便は武漢市、上海市、鄭州市から出発し、毎日香港に供給する生鮮食品を満載し、深セン経由で香港に入る)が開設された。香港メディアは親しみを込めて、これを「香港同胞の生命線」と呼んだ。これは一本の動脈のように、香港と大陸部をしっかり結びつけた。
2007年10月に中継倉庫から道路輸送という方法に変わり、「快速3便」が正式に運行を終了した。
今や深センは香港地区と風雨のなか、共に手を携え感染症と戦っている。香港地区の医療や生活などの物資供給を保証するため、鉄道輸送が再び始まった。「快速3便」から「香港地区支援列車」への変化からは、大陸部と香港地区の盤石のごとく揺るがない運命共同体を見ることができる。これは大陸部と香港地区同胞の、心と心でつながり助け合う深い感情を示した。
中央政府と大陸部社会は無条件で、香港地区の感染症との戦いを全力で応援するが、これは祖国がいかなる時であっても香港特区と香港同胞にとって最も信頼できる確かな支えであるからだ。香港地区の百年の道には風雨もあったが、その中でも終始前進した。そのため中央による全力の応援、特区政府のより確固たる科学的な措置により、心を一つにする感染症との戦いで必ず勝利を収められると信じる理由がある。(筆者・謝偉鋒中国網時事評論家)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年3月7日