今年に入り、中国の消費市場は全体的に回復発展傾向にある。第1四半期の社会消費財小売総額は10兆8659億元で前年同期比3.3%増加した。最終消費支出の経済成長寄与度は69.4%に達し、引き続き中国の経済成長の最大の牽引力となっている。国内の複数の地域で新型コロナウイルスが流行し、流行地域の消費回復は制約されているが、全体的に見て、中国の消費市場の粘り強く、潜在力が大きく、消費規模が拡大し、消費構造がグレードアップするという傾向は変化していない。メーデー連休の消費市場には注目点があり、キャンプ、クラウドトレーニング、惣菜は連休中の新たな消費の「トロイカ」となった。
新興産業の1つであるキャンプは中国ではまだ発展段階にある。統計によると、2014年から2020年までの間に中国のキャンプ場の市場規模は77億1000万元から168万元に増加し、複合成長率は13.9%に達した。2020年の成長率は18.6%に、市場規模は354億6000万元に達する見通し。
メーデー連休中、一部地域の飲食店は店内飲食停止の影響を受け、惣菜需要が増加し、売り上げは安定して増加した。5月1日、盒馬の惣菜の売り上げは前年同期比で5倍となった。美団デリバリーは100店舗の飲食店と共同で様々な惣菜を販売した。京東スーパーの統計によると、メーデー連休の惣菜の売上高は前年同期比で250%以上増加し、1日あたり販売数は100件を超えた。中でも、北京市の惣菜売上高は前年同期比で270%以上増加した。
コロナ禍で、クラウドトレーニングは巣篭もり生活の新たなトレンドとなっている。自宅でのトレーニングは家庭用運動器具の売り上げを後押しした。京東家電の統計によると、4月29日から5月2日までに、ルームランナーの売り上げは97%伸びた。蘇寧易購の統計によると、縄跳び、ヨガマット、ヨガボール、ルームランナーなどの運動器具の売り上げは前年同期比197.5%増加した。また、速乾Tシャツ、スニーカー、トレーニングパンツなどのスポーツウェアは前年同期比142.1%増加し、縦型テレビは同102%増加した。
KEEP目論見書によると、中国のオンライントレーニング市場の割合は2019年の35.6%から2020年に44%に上昇し、2026年には60.6%に上昇すると見られる。2021年のオンライントレーニングの市場規模は370億元に達し、2026年には896億元に達する見通し。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年5月14日