中国とモンゴルの国境の町・内蒙古自治区エレンホト市が、新しい国境の門・「国門」の正式な使用開始を祝い、6日テープカットが行われた。
モンゴルとの国境線から106.5メートル離れ、ユーラシア大陸鉄道の線路の上を跨ぐエレンホトの「国境の門」は、最初は1984年に建造されたもの。この国境の門は、中国とモンゴルの関係発展の歩みを刻み、エレンホトを訪れた観光客が一度は訪れるシンボルでもある。旧門は老朽化が進んだため、今年の5月に取り壊され、一昨年6月、20キロメートル離れたところに新しい国門の建築工事が始まり、この7月に竣工した。長さ71.4メートル、高さ21メートル、幅13メートル、建築総面積2406平方メートルの新しい国門は、この種の国境の門の中で、世界最大規模だと言われ、今後のエレンホト市観光の新しい名所地になると見られている。
エレンホト市の張国華書記はテープカットで、「新しい国境の門の完成は、中国の改革開放の成果と中国経済の実力が全体的にアップしたことの表れであり、今後も引き続き改革開放を行っていく姿勢の表れでもある」と挨拶した。
エレンホト市は、中国とモンゴルの国境地帯にある最大の町で、道路と鉄道でモンゴルとつながっている。中国からモンゴル及びロシアの極東地区に輸送される貨物のうち、約7割がここを通っている。ここ数年、モンゴルとの国境貿易や観光業などにより、エレンホト市の経済が急速に発展し、ここ数年、GDPの年平均成長率が30%を保っている。
同じ日、エレンホト市はまた、恐竜の町という特色を観光業の発展に結び付けようと、恐竜の彫刻を生かした「市の門」の完成と「恐竜景観大通り」を祝って、テープカットを行った。
「中国国際放送局 日本語部」より2007/08/06