アジアで最も早く恐竜の化石が発掘された内蒙古自治区のエレンホト市は、恐竜彫刻を生かした「市の門」と「恐竜大通り」を作り、8月6日、テープカットを行った。この「市の門」と「恐竜大通り」は、恐竜を特色とした観光業をアピールするために建造したものである。2体の恐竜の彫刻は、エレンホト市で出土し、大きさが世界で2番目と言われている恐竜・「万龍」を原型にしている。雌と雄二体の恐竜が首を伸ばして、口づけしているデザインには、「調和、友好、博愛、団結」の意味がこめられている。
市の門の彫刻は長さ80メートル、高さ19メートル、幅34メートルで、体積は4080立方メートル。現在、世界最大の恐竜彫刻として、ギネスブックに申請する準備を進めている。なお、市の門は町の中心から6.6キロ離れた所にあり、市内までの大通りの両側には様々な形と種類の恐竜48体の彫刻が並べられ、「恐竜大通り」と名づけられている。
エレンホト市は白亜紀の恐竜化石が密集している地域で、郊外には「恐竜の墓」と呼ばれ、恐竜がたくさん出土した発掘現場がある。エレンホト市の張国華書記は、今後の都市発展計画では、「恐竜を生かした観光業の発展に力を入れていく」と述べ、大規模な恐竜博物館の建設、恐竜文化祭の開催、恐竜をテーマにした観光コースの開設を予定しているほか、9月に、恐竜遺跡のある発掘現場で、内外の専門家と学者の参加による現場発掘を行う計画を明らかにした。恐竜を生かしたエレンホト市の町づくり戦略が、スタートした。
「中国国際放送局 日本語部」より2007/08/06