上海市公共衛生臨床センターが20日明らかにしたところによると、年初以来同センターで抗ウイルス治療を受けたHIV感染者は77人に上った。例年のHIV感染者は年齢が高く、学歴が低いという特徴があったが、今年の感染者は年齢は20~40歳で、7割以上が高学歴者だ。うち1980年代後半に生まれた人が14人に上った。「新聞晨報」が伝えた。
同センターエイズ科の孫洪清主任医師の分析によると、今年の高学歴感染者は、性に関する衛生をめぐる系統的な知識や感染予防の知識などの教育を受けておらず、避妊具の使い方といった一般的な知識しかもっていない。だが性的には活発な年齢にあり、多くの人が基本的な心得をすっかり忘れて性行為に及んでいる。「僥倖」を願いつつ、「苦い果実」を味わわされたという人もいる。
今年12月1日には20回目の世界エイズデーを迎える。同センターの陳良副主任(教授)は「今後のHIV感染者の治療では、心理的な手法を十二分に活用していく。たとえば現実を受け入れるためにどのように考え方を変えるか、治療薬の副作用がもたらす生理的苦痛をどうやって克服するか、どのように社会復帰しアイデンティティーを確立していくか、といったことだ」と話す。
「人民網日本語版」2007年11月22日 |