広東出入境検験検疫局はこのほど、タイから送られてきた速達便の中から生きたクモ100匹を発見した。鑑定の結果、チャイニーズ・ジャイアント(学名:Haplopelma huwenum)と呼ばれる毒グモの可能性が強いことが判明。同局によると、海外からの郵便物の中からこれだけ多くの生きた生物が国境検査で見つかるのは珍しいという。受取人が検疫申請手続をできない状態にあるため、「招かれざる客」はすでに廃棄処理された。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
今回摘発された国際速達便は、広州市の白雲空港に到着した。広州検験検疫局の郵便物検査部門で郵便物を調べていた検査員が、タイから発送された紙包みに中身の記載がないことを不審に思い、検査を行ったところ、巨大な生きたクモが大量に隠されているのを発見した。このクモは、手足を伸ばすと茶碗ほどの大きさがあり、細かく数えるとちょうど100匹いた。
中山大学生命科学学院の鑑定によって、このクモはタランチュラの一種であることが判明。タランチュラは米大陸・オセアニア・アフリカ大陸・南アジア・東南アジアなどに生息する巨大な体を持つクモで、地下の穴に住み、中には強い毒を持つものもいる。
「人民網日本語版」2007年11月28日 |