記者:北京五輪ボイコットを吹聴し、無闇に中国の人権を非難する発言をどう見るか。
ブルーノ・パリ国際高等研究学校教授(法学博士、弁護士):中国の国情を理解しないああした外国人の目に、北京五輪ボイコットは「中国の特色ある社会主義民主建設」発展路線を抑え込む意味がある。彼らは、北京五輪をボイコットすることで、中国が国際社会で演じる役割を大幅に弱めることができるとすら考えているのだ。
中国が人民の生活と衣食の問題の解決において世界が注目する成果を上げたことは国連も世界銀行も認めている。これが最も重要な人権尊重の体現であることに疑いの余地はない。一部の人間は常に人権に口を挟み、中国の発展の実力を絞め殺そうと企み、これを一種の危険なパワーと見なしている。蔵民(チベット族)を煽動して中国政府は蔵人(チベット人)を尊重していないとそしる者もいるが、鄧小平は1979年にダライ・ラマの私的代表と会見した際、「どんな問題でも取り上げ、協議していい。西蔵独立以外なら、何でも話し合うことができる」と話している。遺憾なことにダライ・ラマは、最後まで北京側の要求に応じなかったのだ。
数カ国の指導者が北京五輪ボイコットに本気で賛同することはないと思う。いくつかの非政府組織が西側の「人権主義」と「民主」の旗印を掲げてわめくほかは。西蔵事件について、フランス外相夫人でフランスTV3の主幹、著名ジャーナリストのクリスティーヌ・オクランは3月末の取材で「西蔵に関する西側世界の知識は多少の無邪気さと偽りを帯びている。真の西蔵問題はその表象よりも遥かに複雑だ」と述べている。
「人民網日本語版」2008年4月15日
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