長期間雇用する家政婦は料金が高く、パートタイマーの雇用はわずらわしい。ますます難くなる家政婦探しの苦労を解決するために、遼寧省の多くの家庭では最近、グループで家政婦を雇うのが人気だ。新華網のウェブサイト「新華網」が伝えた。
遼寧省鞍山市鉄東区219公園付近に住む王さんは最近、同僚数人と一緒にある家政婦紹介企業を訪れて共同で1人の家政婦を雇った。家政婦は各家庭を順番に回って家事をし、費用は皆で分担するという。王さんによると、彼女の家で普段の家事は多くはなく、毎週2回キッチンとトイレ・風呂をしっかり掃除し、床を拭くのが中心だ。長期間家政婦を雇うのは不経済だし、パートタイマーの探しは毎回紹介企業に行かなければならない。今回皆共同で家政婦を雇ったことで、1人あたりの費用が抑えられたし、雇った同僚同士はよく知った間柄だから、都合の悪い時には調整することもできると語っている。
瀋陽市の家政婦市場では、同僚や友人、親戚が「グループ」となって家政婦を雇うのがわりと一般的だ。雇い主の家庭は一般に家事が多くなく、掃除の時間も大体決まっている。グループ共同で雇った家政婦は雇い主の必要に応じて、午前や午後、または約束した時間に各雇い主の家庭で家事を行う。「家政婦シェア」が人気なのは便利で経済的という他にも、ここ数年の家政婦不足と関係がある。
遼寧省婦女会館家政サービスセンターの張黎麗主任によると、ここ数年の新農村の建設や都市の産業の振興に伴い、出稼ぎ農民と再就職先を探す都市住民がいずれも以前に比べて減っている。またここ数年のベビーブームにつれ、現在の家事サービス従事者層の多くがより収入の高い「月嫂」(出産直後の母子のケアや育児の手伝いを行う専門の家政婦)として働くようになっている。従来の家政婦は仕事が簡単で給料も低いため、魅力を失っている。伝統的な家政婦が徐々に探しにくくなっている現在、家政婦のグループでの雇用がよい方法だといえるだろう。
「人民網日本語版」2008年6月13日 |