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ビルから垂れ幕「結婚してくれ」 公開プロポーズ
発信時間: 2008-06-13 | チャイナネット

 
(1)公開プロポーズ

  「淑女猫さん、万里路と結婚してくれ」――江蘇省泰興市の鼓楼広場で12日昼ごろ、広場に面した金竜大厦の上から巨大な垂れ幕が下ろされた。垂れ幕の幅は6メートル、長さは32メートル。ビルの7階分ほどもあるこの垂れ幕は、「万里路」が「淑女猫」に送った公開プロポーズだった。「揚子晩報」が伝えた。

  何も知らずに広場に来た「淑女猫」は、思いがけない垂れ幕に思わず感動の涙。「万里路」の差し出した999本のバラを受け取り、婚約指輪をはめた。「万里路」が4000元をかけて行った大胆なプロポーズは見事成功した。広場に集まってこの光景をながめていた人は「感動した」「やりすぎ」と賛否両論だった。

  写真(1):プロポーズの言葉が書かれた垂れ幕。ビル7階分の長さがある。

  写真(2):バラを手に幸せな様子をかくさない2人。

(2)ネットで出会い

垂れ幕がかけられたのは繁華街に面した金竜ビルの東側の壁。多くの市民が足をとめてながめていた。「万里路」の友達である尹さんは、この一風変わったプロポーズの計画にかかわった1人。尹さんによると、当日午後1時に「万里路」に連れられて広場に来た「淑女猫」は、プロポーズの垂れ幕に気付いてびっくり。ボーイフレンドを振り返ると、その手には魔法のように大きなバラの花束があった。「万里路」は彼女の前にひざまずいてプロポーズ。意外な展開に「淑女猫」は感動して泣き出してしまった。

まだ幸せの洪水の中にいる様子の「淑女猫」は記者の質問に対し、2人がインターネットを通じて知り合ったこと、「万里路」「淑女猫」は2人のハンドルネームであること、数日前ボーイフレンドに大事な話があるからと言われていたがあまり気にとめていなかったことなどを話した。巨大な垂れ幕と大きな花束を見た彼女は幸せでぼうっとなり、どうしていいかも、なんと言っていいかもわからなくなったという。

大胆なプロポーズを行ったのは、調査会社に勤める戴さん。泰興市出身の27歳だ。プロポーズを受けた張さんは、23歳の中学教師だ。2人は昨年、ネット上の現地情報掲示板で出会った。バドミントンのペアを探していた張さん(淑女猫)に戴さん(万里路)が応えたのがきっかけ。バドミントン仲間となった2人は互いに好意を深め、付き合うようになった。

(3)生涯の思い出に

この一風変わったプロポーズを行った理由について、戴さんは、「人生は短く、一歩一歩をしっかり歩いて行かなければいけない。プロポーズは人生の一大イベント。生涯で1度くらいしかないものだから、特別な方法でやりたかった。相手に嬉しいサプライズを贈ることができるし、人生のすばらしい思い出にもなる」と語った。

戴さんがこのプロポーズにかけた準備期間は1週間ほど。苦労したのは垂れ幕をかけるビル探し。垂れ幕の作成後、金竜大厦の担当者の同意を得るまで、広場周辺のビルをいくつも訪ねてまわった。プロポーズの日、友達5人と共に1時間半かけて垂れ幕をかけた。

垂れ幕には本名ではなくハンドルネームを書いた。「僕らはネット上で知り合った。だから恋した人の名前はまずハンドルネームだった。それにプロポーズはガールフレンドにするものなのだから、彼女にだけわかればいい」。

このユニークなプロポーズの様子をながめていた陳さんは、垂れ幕の写真を撮りながら、「感動しました。前衛的。私は好きです」。「誰の迷惑になるわけでもないし、2人の愛を深めるものならダメなことはない」というのが大方の意見のようだ。ただ「目立ちすぎだし、無駄。ちょっと軽すぎる。受け入れられない」という人もいた。


  「人民網日本語版」2008年6月13日

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