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心理調査 大学生の間でひととの交流問題が増加 |
発信時間: 2008-06-16 | チャイナネット |
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北京師範大学の学生、薇薇さん(女性)は語る。「周りの人たちがみな優秀だと思うと、プレッシャーを感じ、焦り、抑うつ症状、他人とは話をしたくなくなります。なんだか自分が無視されているような感じがして、落ち着かなくなります」。 北京航空航天大学心理カウンセリング研究センターの馬喜亭主任によると、大学生の年頃とは、社会人として独立を始める重要な時期にあたり、ひととの交流においてさまざまな問題が発生するのは正常なことだという。同主任は語る。「一部の人たちは孤独だと思います。ひとと付き合いたい。けれど不得手だ。コミュニケーションはとても大切です。しかし多くの人にはその手段が欠けているのです」。 大学生の心理問題調査終了後、社会学習資源分社はただちに各大学の心理カウンセリングセンター指導員10数人を招集、「虹色の人生??案例式大学生心理発展シリーズ」を発行、大学生に対する心理健康教育の青写真を描いた。 「心理的問題とは、誰にでも起こりうるものです。大学生にもそれを解決する方法を学んでもらいたい。このシリーズに目を通すことで、学生らは別の学生らの体験談をもとに、きっと自己の抱える問題の解決策を見いだすことができるはずです」。社会学習資源分社企画首席の楊利平氏は、本シリーズにおいて、指導員らは大量の実際に発生した案件を整理、大学生が遭遇しやすい心理的問題を大きく12種類に分類、各類毎に1冊の編纂を行い、大学生に対し他の学生らがどのように問題解決にあたったかを説いている。万一同じような心理的問題に遭遇したとき、どのような人に相談したらよいか、どのように対処したらよいか解るはずです。 楊氏の見解は実際多くの実証を生んでいる。今回の調査では、12.4%の大学生が本を読むことこそが心理的問題解決の一番の道筋だと答えている。さらに、より多くの学生(47.9%)が、心理的問題解決には面談が必要だと回答、21.4%の学生はインターネット、11.4%は電話でのカウンセリングに期待している。 面談方式でのカウンセリングは比較的受け入れられやすい手段ですが、一部の学生にとってはさらに心理的プレッシャーを高めることにもなりかねません」。楊氏は、実際多くの学生がこのような反応を示していると述べているが、心理的問題を抱えている学生は勇気を出してカウンセリングに赴かないと、取り返しの付かないことになりかねないと警笛を鳴らしている。
「人民網日本語版」2008年6月16日 |
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