ではハウスキーパーには、どういった技能と素養が必要なのか西安市婦女就業サービスセンターの姚乃琴主任によると、一般的な家政婦は家事ができ、衛生的な習慣や意思疎通能力さえ備えていれば大抵は雇ってもらえるが、ハウスキーパーはそうはいかない。この職業は家庭の助手として、家事以外に短大以上の学歴が必要となる。そうでなければ、雇い主の意図を正しく理解し、雇い主の意思に添うことは難しいという。このほか、家庭管理に必要な技能と素養は▽雇い主の意思を伝達し、社交的な仕事を行える意思疎通能力▽料理が作れるだけでなく、栄養配分の知識も備え、客人を招待できるパーティをコーディネートできる能力▽生け花や茶道をたしなみ、雇い主の服装などをコーディネートする美学的な素養▽雇い主をサポートして人間関係を適切に処理する社交上の礼節と素養▽雇い主に代わって子どもの面倒を見たり教育するための家計管理能力や英語力▽正直かつ善良で、寛容に相手を理解できる性格▽それぞれの雇い主の特殊な仕事上の要求に応えるための学習能力――など。
姚主任によると、深セン市や上海市などの経済の発展した都市ではハウスキーパーはすでに新たな職業となっている。雇い主は大抵、社長や高給ホワイトカラー、ビジネスマン、芸能人など富裕層だ。ハウスキーパーの月給も3千~5千元と割高だ。世界的に有名な「フィリピン人家政婦」や英国のハウスキーパーも中国入りを始めているが、彼らの給料はさらに高く、月給1万元以上のハウスキーパーもいるという。「家政婦と同じく、ハウスキーパーも今後、注目される職業となるだろう」と姚主任は話す。
|