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中国、新型インフル重症患者を集中治療へ
発信時間: 2009-10-09 | チャイナネット

西蔵(チベット)自治区で国内初となる新型インフルエンザによる死者が出たことを受け、衛生部の専門家チームは直ちに現地へ向かった。同衛生部門によれば、この死亡者と密接に接触した人はすでに経過観測措置が取られ、今のところ異常は見られないという。

同衛生庁の報告によると、死亡したのは拉薩(ラサ)市墨竹工所ケ県の女性(18歳)。今月3日、咳やのどの痛み、全身の痛みを訴え、地元の人民病院で診察し、抗ウイルスや抗炎症などの隔離治療を受けていた。4日午前3時20分、患者の容態が急変、危篤状態に陥った。病院側は様々な手を尽くしたが、治療の甲斐なく患者はこの世を去った。

今年の国慶節連休中、国内各地を旅行した人の数は2億人を突破、海外に出かけた人は600万人に上るとされる。全国の大部分の地域ではすでに秋に入り、昼と夜の温度差が激しくなり、インフルエンザの流行期に入った。新型インフルエンザの「第二の波」の来襲を前に、大規模な人口流動と季節の変わり目という二重のプレッシャーによりインフルエンザ対策の難度が高まっている。

中国はすでに新型インフルエンザの監視・測定を大幅に拡大し、指定病院を441カ所、実験室のネットワークを556カ所に増やし、すべての地級市を網羅した。

新型インフルエンザの拡散を受け、衛生部は大流行に対応する総体方案の等級に基づき、それぞれ医療措置を施すよう要請した。重症例については、指定病院で集中治療が行われることになった。衛生部の陳竺部長は、特に重症患者の治療費については、国が構築した医療保障制度の支払い体系に組み込むと強調。経済的に困難な患者については、大病救済に関する制度を通じて政府が補償する。新版の診療方案はすでに改訂、衛生部は各医療関係者への医療研究を再度進めている。

これまでに確認された感染者の数は国内31省で2万1453人、うち1万6892人がすでに完治した。現在も4560人が治療中で、うち重傷患者が13人、死者は1人となっている。

「人民網日本語版」2009年10月9日

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