艾瑞諮詢(iresearch)がこのほど「2009年中国モバイルインターネットユーザー行為調査研究報告」を発表した。中国国内の大手携帯ポータルサイト15社に対して行ったアンケート調査の結果、携帯ネットユーザーに占める学生の比率は昨年の40.7%から21.2ポイント下がってわずかに19.5%であった一方、その他の各種職業の比率が増加していることが判明した。
注目すべきは、ホワイトカラーの携帯ネットユーザーは昨年の29.2%から今年は38.9%となり、上昇率は実に9.7ポイントに達し、学生に代わり携帯ネットの最大ユーザー群のひとつとなった。ブルーカラーの携帯ネットユーザー比率は昨年の13.9%から18.9%となり、上昇率は5.0ポイントとなった。
艾瑞諮詢アナリストの欒慧氏によると、携帯ネットユーザーの主流は既に学生から社会人に明らかに移りつつある。携帯ネットユーザーの月収分布と年齢、学歴、職業分布には高い相関関係があり、ホワイトカラーおよび一部の消費力が高い学生層が今後、巨大な携帯ネット消費層となるとしている。
艾瑞諮詢の分析では、「80後(1980年代生まれ)」学生層は既に中国社会特有の無収入高消費層を形成している一方、比較的高い消費意欲と消費力を有した「80後」の若年ホワイトカラー層が、将来的に高い市場潜在力を有しているという。
「人民網日本語版」2009年10月13日 |