北京市衛生局は29日、新型インフルエンザ感染情況に関する週報を発表した。これによると、最近1週間に市内各医療機関で甲型H1N1インフルエンザ(新型インフルエンザ)と確定診断された患者は1299人、前週比58.61%と約6割増加した。
北京市の新型インフルエンザ患者数は、前週末の時点で累計6196人(男性3727人、女性2469人)。
北京市では27日、初の新型インフルエンザ感染による死者が報告された。また、北京航空航天大学の新入生約3千人が市内大興区にある高校軍事教練基地で軍事訓練を受けていた最中に、一部学生が次々と発熱などのインフルエンザ様症状を呈した。26日、このうち1名の病状が悪化し、区内の病院に搬送された。病院スタッフによる総力を挙げての治療の甲斐なく、翌27日死亡した。
北京市衛生局の方来英・局長は、市内初の新型インフルによる死亡例について、季節性インフルエンザによる重症患者や死亡患者が発生するケースも例年あると強調した上で、「新型インフルエンザが流行した場合、誰もがそれに対する免疫を持っていないため、感染率や重症化率が高くなるのは当然だ。さらに、重症患者や死亡患者が今後も増え続ける可能性も大いにあり得る」とコメントした。
「人民網日本語版」2009年10月30日 |