中国の高校生、中日韓米でプレッシャーは最大

タグ: 高校生,プレッシャー

発信時間: 2010-04-09 16:14:38 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国青少年研究センターが8日に発表した「中日韓米4カ国高校生の学習意識と学習状況に関する比較研究」の結果によると、自身の学習に対してプレッシャーが大きい、あるいは比較的大きいと回答した中国の高校生は86.6%にも達し、日米韓を上回った。

今回の調査は昨年9-10月の2カ月間にわたって実施された。普通高校に在籍中の1-3年生が対象となり、中国は北京市、湖北省荊州市など6都市、日本は岩手など8県、韓国はソウルなど12都市、米国はノースカロライナなど10州、合計7500人以上にアンケートが実施された。

調査結果によると、日本、韓国、米国の高校生が学習に対してプレッシャーが大きい、あるいは比較的大きいと答えた割合は、それぞれ69%、74.8%、67.1%となった。中国の高校生の学習に対するプレッシャーが大きい理由として主に、両親の期待、自身の願望、同級生との競争があることが判明した。中でも両親の期待がプレッシャーになっているとした中国の高校生は8割以上にのぼった。韓国、米国の高校生も両親の期待がプレッシャーの最も大きな理由だと答えている。自身の願望が理由とした中国の高校生は73.5%で、両親の期待に次いで多かった。3番目に挙げられたのが同級生との競争で、プレッシャーが比較的大きいと答えた中国の高校生は53.5%に上った一方、日米韓では2割前後にとどまった。中国の高校生はこのほか、就職問題、学習内容、家庭環境、先生の要求もプレッシャーの原因となっていると回答した。

プレッシャーの結果、中国では気分が落ち込み、情緒が不安定になる高校生が7割以上にのぼり、4カ国の中で最高となった。中国の高校生の約半数は「眠れない」と身体的不調を訴えたが、この割合は米国よりも低かった。中国の高校生の中には「学校へ行きたくない」「退学したい」「授業をさぼりたい」などの逃避行為や「物を壊す」「人をののしる」「けんかする」などの破壊行為はそれほど多くなかったが、韓国では逆に逃避行為や破壊行為の比率が高かった。4カ国共に、試験と学業から来るプレッシャーが上記のような情緒不安定や不良行為を引き起こしている最大の理由で、中国はその割合が最も高かった。

専門家は、中国の高校生の学習に対するプレッシャーは、外圧的なものから内在的なものに変化していると指摘。また同級生との競争で友人関係が損なわれ、高校生のストレス解消が困難になっている。関係者が成績の評価基準と価値観を根本的に見直す時期に来ている。

「人民網日本語版」2010年4月9日

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