28日に行われた全国人民代表大会常務委員会全体会議で、国務院の道路交通安全管理状況強化に関する報告が審議された。国務委員兼公安部部長の孟建柱氏は国務院の委託を受け、「道路交通安全法」の徹底した実施と、道路交通安全管理の強化状況について報告した。
それによると、現在道路交通安全に影響する要因は数多く、道路交通安全は依然として厳しい情況にある。中国は都市化と工業化の急成長の段階にあり、道路交通における法に基づいた計画・建設、役割全う、人々の要望に応えていくという点をさらに高めていく必要がある。国民全員の安全意識や法的意識もさらに強化していかなければならない一方、自家用車の急増に、道路建設をはじめ、ドライバーなどのマナー、道路交通管理が追いついていかない情況となっている。道路交通安全に影響を与え、それを制約する問題がいまだ全面的に解決されていないのが現状だ。
事故多発、飲酒運転、偽ナンバープレートの使用、違法なスピードレース、定員オーバーなど目に余る交通違反に対しては、罰金額や減点の上乗せのほか、拘留処分も検討しているという。また、刑法に飲酒運転や都市部での違法なスピードレースなど公共の安全に危害を加える目に余る交通違反を取り締まる「危険な運転に関する罪」を盛り込むとともに、交通肇事罪の最高刑を引き上げる検討も進めているという。
「人民網日本語版」2010年4月29日